これまでなんともなかった人が、突然めまいに襲われることはよくある話です。めまいにはいくつかの種類があり、そのふらつきの感じ方が異なります。めまいが起こる原因は、一過性のものから重篤な病気までさまざまなので、めまいを軽く考えないように注意しましょう。
この記事では、めまいの種類や治し方について解説します。「いつもすぐ治まるから大丈夫」と放置せず、めまいを理解して必要に応じて治療することをおすすめします。
まずはめまいの傾向を探る
めまいが起こったら、まずは起こったときの状況を客観的に把握することが大切です。頻繁にめまいを起こす場合、規則性や傾向を見つけることで、めまいに備えたり治療の際に役立てたりできます。
<めまいが起こったときに記録しておくべきこと>
- めまいが起こった時間帯
- めまいの継続時間
- めまい以外の症状
- めまいが起こった日の睡眠時間
- めまいが起こった日の行動
- めまいが起こった日の天気や気温 など
以上のようなことを記録しておき、医療機関を受診した際に医師に提出することで、原因の特定に役立つでしょう。
めまいの種類
めまいには大きくわけて4つの種類があります。
<めまいの種類>
- 回転性めまい(ぐるぐる感)
- 浮動性めまい
- 動揺性めまい(ふわふわ感・グラグラ感)
- 中間型めまい
- 失神性めまい(眼前暗黒感)
自分がどのタイプのめまいを起こしているのか、確認してみてください。
回転性めまい(ぐるぐる感)
ぐるぐると回っているような感覚が特徴のめまいです。このめまいは、内耳や前庭神経などの問題が原因で起こり、「目が回る」「天井や壁が回っている」と表現されることが多いです。
<主な原因疾患>
- 異常脳幹
- 小脳出血・小脳梗塞
- 脳腫瘍
- メニエール病
- 良性発作性頭位めまい症 など
浮動性めまい・動揺性めまい(ふわふわ感・グラグラ感)
浮動性めまいはふわふわと足元がおぼつかない感覚が特徴で、動揺性めまいはグラグラと自分自身もしくは地面が揺れている感覚が特徴です。前頭葉の障害や、足の末端神経に障害がある場合、抗うつ気分によって起こります。
<主な原因疾患>
- 脳梗塞
- 脳出血
- くも膜下出血
- 脳腫瘍
- メニエール病
- 前庭神経炎 など
中間型めまい
ぐるぐる回る感じの回転性めまい、ふわふわ足が浮いている感じの浮動性めまいの判断がつかない場合、中間型めまいと分類されます。自分自身でもよくわからない感じだったり、回転性と浮動性のどちらも感じたりする場合は、広い範囲で原因疾患を探し、特定を目指します。
失神性めまい(眼前暗黒感)
目の前が真っ暗になるような感覚のめまいです。多くの方が経験したことのある立ちくらみも、これに該当します。座った姿勢から急に立ち上がるとよく起こり、すぐに治まるケースが多いため、あまり危機感がないかもしれません。しかし、重篤な病気がきっかけで起こっている可能性もあるので、油断は禁物でしょう。
<主な原因疾患>
- 低血圧症
- 起立性調整障害
- 心疾患
- 血管迷走神経反射
- 脱水
- 貧血
めまいを引き起こす生活習慣とは
特定の病気が原因ではない場合、日常生活のなかで、知らず知らずのうちにめまいを誘発する行動をとっている可能性があります。めまいを予防するためにも、生活習慣を整えて、健康的な生活を心がけることが大切です。
<めまいを誘発する可能性がある行動>
- 運動不足
- ストレスが溜まっている
- 不規則な食生活
- 大音量での音楽鑑賞
- 寝る前にスマホを見ている
- カフェインの過剰接収
- エアコンなどで身体を冷やしている
- 鉄分不足
生活リズムと整えることで自律神経が正常に働き、活発に動いてぐっすり眠るという良いサイクルができるでしょう。
めまいが起こったときの対処法
もしもめまいが起こりふらついた場合、症状の悪化を防ぐためにも、以下の方法で対処することをおすすめします。
安静にする
めまいが起きたときの一番の対処法は、安静です。視覚や聴覚から入る刺激によってめまいが悪化する可能性があるので、横になれる状況であれば横になり、目を閉じましょう。外にいる場合は、座ったりしゃがんだりして、症状が落ち着くのをじっと待ちましょう。
薬を服用する
もしもすでに処方されている薬があれば、すぐに薬を服用して様子を見ます。医療機関を受診していて、めまいについても自覚症状がある方は、どんなタイミングでめまいが起こるのかを把握している方も多いです。めまいに備えて、薬を常備・携帯しておくと安心できるでしょう。
むやみに頭を動かさない
めまいが起こると、すでに自分の頭が動いているかのような感覚がありますが、実際に頭が動いているケースは少ないです。はじめてめまいを起こした方は、なにが起こっているのかわからず、周りを確認しようと頭を動かして周りを見回したくなるかもしれません。しかし、頭を動かすと平衡感覚がさらに乱れる可能性があるので、頭はできるだけ動かさないように注意しましょう。
水分を補給する
脱水が原因でめまいを起こしている可能性があるため、水分を補給するのも対処法のひとつです。ただし、めまいが激しい状況で水を飲むのは難しいので、症状が少し治まってきたら少しずつ給水しましょう。
車を停めるまたは乗り物から降りる
めまいが起こったとき、車を運転していた場合は事故を起こす危険性があるため、道路の状況に応じてただちに車を停めましょう。めまいの症状が治まるまで、運転をするのは控えてください。
めまいが起こったとき、バスや電車などの公共交通機関を利用していた場合は、次に降りられるタイミングで降りましょう。バスや電車の揺れによって、めまい症状が強くなる可能性があります。座れる状況であれば座ったり、座れないのであれば壁に寄りかかったり手すりにつかまったりして、転倒を防ぎましょう。
助けを呼ぶ
めまいの度合いによっては、その場から動けなくなるほどつらい症状が現れる可能性もあります。自分ではどうにもできない場合、周りに助けを求めることも大切です。知らない人に助けを求めるのは勇気がいるかもしれませんが、原因疾患によっては、めまいが命に関わる可能性もあるのです。
危険があるめまいの特徴
めまいと同時に次のような症状が現れたら、命の危険が伴う可能性があります。
<危険があるめまいの特徴>
- ろれつが回らずうまくしゃべれない
- 気を失いそう
- 手や足にしびれがある
- 見えるものが二重になって見える
- 景色がいつもと違って見える
- 激しい頭痛や吐き気、耳鳴りなどがある
以上のような症状がある場合、脳に問題がある可能性が非常に高いです。処置が遅れると命に関わる危険性があるため、すぐに医療機関を受診してください。家族などの協力者がいない場合は、周囲の人に救急車を呼んでもらいましょう。
「みのり整骨院」はめまい治療に対応しています
めまいは、立ちくらみのような軽いものから、命に関わる重篤なものまでさまざまなものがあります。脳や耳などに異常がある場合は、医療機関での治療が必要です。筋緊張や眼精疲労、自律神経の乱れが原因で起こるめまいには、整骨院での施術が有効です。
浜松市にある「みのり整骨院」では、めまいにお悩みの方も来院し、手技療法などを用いて治療を行っています。身体をほぐし、筋肉や関節、骨格を整えることで体調が改善し、めまい症状が緩和する可能性があります。めまいでお困りの方は、ぜひ「みのり整骨院」へご相談ください。