「首が動かしにくい」と感じたときに首を大きく回して、ポキポキという音を鳴らすくせがある方も多いのではないでしょうか。一時的には、動かしやすくなったと感じるかもしれません。しかし、首を鳴らすくせは、重大なケガや病気に発展することがある危険なものです。
今回は、首を鳴らすくせが危険である理由を解説するとともに、首周りの健康を保つケアの方法をご紹介します。首周りは、身体の中でも非常にデリケートな部位なので、こりがひどい場合は整骨院を頼ることも検討してみてください。
なぜ首から音が鳴る?
そもそも、なぜ首からポキポキという音が鳴るのかご存知でしょうか?
ポキポキ音の正体については、諸説あります。首の関節を動かすことで、関節液(関節包の中にあり、関節の動きをサポートしている液体)の圧が変化し、関節液の中で気泡が弾けるときの音という説が有力です。気泡が弾けると関節液の容積が増え、一時的に首周りの動きがスムーズになることもあります。
骨が折れたり、こすれたりしているわけではないため、ふとしたときに「ポキポキ」あるいは「ボキッ」という音が鳴ったとしても、心配する必要はありません。しかし、意識的に何度も音を鳴らす行為は、身体に悪影響を及ぼす危険があるため、注意が必要です。
首を鳴らすのが危険である理由
ここからは、首をポキポキと鳴らす行為が危険である理由を解説します。危険なのは、首から音が鳴ることではなく、音を鳴らすときの大きく激しい動きです。それを踏まえて、危険性についてみていきましょう。
首を鳴らすことがくせになり、首への負担が段々と大きくなってしまう
首周りのこりを感じたときに首を鳴らすくせがつくと、首の動きが段々と強く激しくなって、首への負担も大きくなっていきます。結果として、思わぬケガや病気につながってしまうこともあります。日頃から首関節や周辺の筋肉のケアを行い、首を鳴らさずともスムーズに動かせる状態をキープしましょう。
首の関節や周辺組織を傷めてしまう
首を鳴らすときの動きによって首の関節が緩んでしまうと、周辺の靭帯が固まってしまいます。ますます首を動かしにくくなって、最終的にはほとんど動かせなくなってしまうこともあるのです。首を鳴らすことで一時的にこりが改善したように感じても、長い目で見るとかえって状況を悪化させてしまいます。
首周りの動脈や神経を傷つけてしまう
ストレッチや首を回すことにより、音を鳴らす行為を何度も繰り返すと、脳とつながっている椎骨動脈のはたらきに悪影響を及ぼします。さらに、首の近くを通っている神経を傷つけるなど、さまざまな体調不良を引き起こすことがあります。脳梗塞やくも膜下出血など、重大な病気に発展する危険もあるため、首を鳴らすくせはすぐにやめることが望ましいです。
首を鳴らすことによって起こるさまざまな症状
首を鳴らすことを日常的に繰り返していると、以下のような体調不良や病気につながってしまうことがあります。
<首を鳴らすことによって起こる症状>
- 首の痛み
- 頭痛
- 身体のしびれ
- めまい・ふらつき・失神
- 変形性頚椎症
首の痛み
首を鳴らすときの動きが過剰な負荷となり、首の近くを通っている神経が傷ついて、痛みが生じることがあります。首の筋肉や関節がさらに凝り固まることにもつながり、それでも続けていると段々と可動域が狭まって、首が動かしにくくなってしまいます。
頭痛
首を鳴らすときに、頭・脳とつながっている動脈や神経に負荷がかかり、頭痛を引き起こすことがあります。首を鳴らすくせがあり、原因不明の頭痛・偏頭痛に悩まされている方は、首を鳴らすのをやめることで、徐々に改善していく可能性があります。
身体のしびれ
首周りの神経が傷つくと、手や手首にしびれを感じたり、筋力が著しく低下したりすることがあります。脊髄症状・神経根症状と呼ばれるものです。
めまい・ふらつき・失神
首の急なひねりなどによって椎骨動脈が傷つくと、めまいや見え方の異常、ふらつきなどの症状があらわれます。ひどい場合には失神したり、椎骨動脈解離という状態になって、脳梗塞やくも膜下出血につながったりすることもある非常に危険な状態です。
変形性頚椎症
変形性頚椎症とは、首を動かすときの衝撃に耐えようとする骨が棘状に変形し、周辺の脊髄や神経根を圧迫したり、周辺の血流を妨げたりすることで神経症状が起こる状態です。通常は、加齢にともない骨が変形して、変形性頚椎症になることが多いといえます。しかし、首を鳴らすくせがあることで、この症状を誘発してしまうのです。
首を鳴らすくせをやめる方法
首を鳴らすくせがある方の多くは、日常的に首が動かしにくい・こっていると感じていることでしょう。首周りの筋肉や関節の動きをスムーズにする方法を知ることで、首を鳴らさずとも快適に過ごせる状態をつくり、危険をともなうくせをやめることが大切です。
首周りを温める
首周りの筋肉がこっていると感じたときは、蒸しタオルなどを使って首周りを温めることで、筋肉をほぐしましょう。市販の温湿布や、保温ネックウォーマーなどのグッズも効果的です。
正しい姿勢を意識する
デスクワークで座りっぱなしになっている方や、PC・スマホの画面を見る機会が多い方は、首が前に傾いたまま固定されがちです。このような姿勢は、首周りのこりにつながりやすいため、常に正しい姿勢を意識して身体の疲れを軽減しましょう。
仕事中も定期的に休憩時間をとったり、軽いストレッチを行ったりなどして、目や全身の筋肉をリフレッシュさせることが大切です。
整骨院でマッサージを受ける
首の周りには重要な神経が多く通っているため、専門知識を持たない方が無理なマッサージをすると、神経を傷つけてしまう危険があります。国家資格を持つスタッフが在籍する整骨院においても、首周りの関節・筋肉に対して行ってはいけない施術が法律で決められているほど、デリケートな部位です。
首周りのこりを効率的にほぐしたいときは、整骨院を頼ってプロの手によるマッサージを受けましょう。静岡県浜松市のみのり整骨院では、過剰な負荷・刺激を避け、首周りの筋肉の緊張を緩和するための的確な施術をご提供しています。
首周りのこりでお悩みの方は浜松のみのり整骨院へ
こりを感じたときなどに、首を回してポキポキと音を鳴らすくせは、思わぬ重大なケガや病気を引き起こすこともある非常に危険なものです。以下のような方法で、首関節や周辺の筋肉のケアを行い、首を鳴らさずとも快適に過ごせるよう、身体の状態を整えましょう。
<首を鳴らすくせをやめる方法>
- 首周りを温める
- 正しい姿勢を意識する
- 整骨院でマッサージを受ける
自力でのケアでは改善を実感できない場合や、こりがひどい場合には、整骨院でマッサージを受けましょう。首周りには、全身につながる重要な動脈や神経が多く通っています。自分でむやみに刺激せず、専門的な知識を備えたプロに施術を任せるのが安心です。
整骨院をお探しの方は、静岡県浜松市のみのり整骨院へお気軽にお越しください。柔道整復の国家資格と、20年以上の経験を持つベテランスタッフが施術にあたります。つらい首周りのこりをほぐして、諸症状を改善に導きます。