長い時間、正座をしたり足を組んでいたりして、足がしびれたという経験は誰にでもあるでしょう。しかし、足がしびれるような体勢をとったわけでもないのに、足がしびれるというケースもあります。
足のしびれの治し方は原因によって異なるため、まずは足のしびれの原因を特定することが大切です。この記事では、足のしびれについて解説します。足のしびれについて不安を感じている方や、治し方が知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
こんな足のしびれに悩んでいませんか
足は身体を支えるうえで、腰とつながっている大切な部分です。以下のような症状にお悩みの方は、早めに対処することをおすすめします。
<早めの対処が必要な症状>
- 心当たりがないのに足がしびれる
- 足にしびれだけでなく、痛みも感じる
- 歩行時などに足の裏がしびれる
- 腰痛に悩んでいたが、最近は足もしびれてきた
足のしびれの原因は大きくわけて2種類
足は腰とつながっているため、腰や骨盤、内蔵などに問題があると、足がしびれる可能性が高いです。主な原因としては、病気が原因ではない場合と、病気が原因の場合の2種類にわけられます。
病気が原因ではない場合
筋肉や骨格、神経などが原因となっている場合です。姿勢や骨格を矯正することで、改善する可能性があります。
【病気が原因でない場合における足のしびれの原因】
骨盤が歪んでいる |
骨盤という大きな骨が歪むと、身体全体の筋肉バランスが崩れ、血管や神経を圧迫する可能性があります。同時に、足の筋肉などに過剰な負荷がかかり、血流が悪くなることで痛みやしびれにつながります。 |
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坐骨神経痛 |
おしりの筋肉が固まることで、坐骨神経が圧迫され、足に痛みやしびれを起こす可能性があります。 |
腰痛 |
腰の筋肉が緊張して血行不良を招くことで、腰とつながっている足にまで、痛みやしびれが起きてしまう可能性があります。 |
病気が原因の場合
筋肉や骨、神経などが直接問題を起こしているのではなく、病気が隠れている場合です。病気の場合は、まず原因となっている病気を治療する必要があります。
【病気が原因の場合における足のしびれの原因】
エコノミークラス症候群 |
同じ姿勢を長時間続けていると、血流が悪くなり、血管内に血の塊ができてしまう可能性があります。その血の塊が原因で、足がむくんだり痛み・しびれを引き起こしたりします。 |
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足根管症候群 |
足首周辺をケガしたり、足根管内に腫瘍などができたりすることで、神経が圧迫される病気です。足のつま先や足の裏の痛みやしびれを引き起こします。 |
椎間板ヘルニア |
腰椎の椎間板が変形することで、神経を圧迫する病気です。腰の痛みを引き起こし、それが原因で足にまで痛みやしびれを起こす可能性があります。 |
偏平足・外反母趾 |
偏平足では、足の裏のアーチ(土踏まず)がなくなるため、足の裏の神経が圧迫されて、しびれを引き起こします。外反母趾では、足の親指が内側に曲がってしまい、変形した部分の神経が圧迫されます。 |
変形性関節症 |
主に、加齢によって股関節の軟骨がすり減り、炎症を起こします。股関節から足の付け根にかけて、痛みやしびれがあります。 |
内蔵系の疾患 |
内蔵の病気の症状として、足のしびれが出る場合もあります。 |
足のしびれの対処法
日常生活のなかで、足のしびれを予防したり、緩和させたりする方法を紹介します。覚えておくことで、症状の悪化を防げる可能性もあるので、自分にできそうなものから実践してみましょう。
ストレッチを行う
日頃からストレッチを行って筋肉をほぐしておくことが、足のしびれ予防につながる可能性があります。とくに、おしりや太ももの裏側を入念に柔らかくしておくと、効果的です。ただし、痛みを感じる際は、無理せずストレッチを中止しましょう。
適度な運動を行う
運動不足を解消することは、足のしびれや痛みはもちろん、全身の血流改善に役立ちます。筋肉の緊張もほぐしてくれるので、肩こりや腰痛にお悩みの方にもおすすめです。普段から運動不足の方が、いきなり激しい運動をするとケガをする恐れもあるので、まずは軽いウォーキングなどから始めてみましょう。
ゆっくりとお風呂に入る
お風呂で身体を温めると、血流が良くなります。毎日の入浴はシャワーだけでなく、ゆっくりと湯船に浸かるといいでしょう。お湯の温度は、適温から少しぬるい程度にして、時間をかけて浸かると効果的です。
正しい姿勢を保つ
肩や背中、腰が曲がった姿勢では、筋肉のバランスが崩れ、血流が悪くなってしまいます。立位、座位ともに、天井から頭を吊るされているイメージで真っすぐに伸ばしましょう。背骨が自然なS字カーブを描くよう、普段から姿勢に気を配ることが重要です。
身体を温める
身体が冷えてしまうと、筋肉が緊張しやすくなります。とくに、冬場は靴下やレッグウォーマーなどを活用し、足元が冷えないように工夫することをおすすめします。
先のとがった靴を避ける
ハイヒールなど、先端のとがった形の靴を頻繁に履いていると、偏平足や外反母趾になりやすい傾向にあります。偏平足や外反母趾が原因で足がしびれるという方は、足に負担がかからないスニーカーなどを履きましょう。
しかし、仕事の関係で、どうしてもハイヒールを履かなければならない方もいるでしょう。その場合は、1日の終わりにお風呂で、足の裏からふくらはぎなどをマッサージすることをおすすめします。
しびれているときは無理して動かない
足がしびれている状態で無理をして動くと、転倒してしまう可能性があります。転んでケガをしては、さらに身体への負担が増えてしまうため、しびれが治まるまで動かずに様子をみることをおすすめします。
足のしびれを治療するには
足のしびれは、その原因によって治療法が異なります。したがって、原因を特定して適切に治療するためには、まず医療機関を受診して検査を受けましょう。その後、状態によって整骨院へ通院しながら、症状の改善を目指しましょう。
医療機関でできること
医療機関では、レントゲン検査やMRI検査を用いて、足のしびれの原因となっている問題を詳しく調べてくれます。問題が見つかれば、症状に適した治療法を提案してもらえるので、医師の指示にしたがって治療を受けましょう。
足のしびれの原因が、内蔵にある可能性もあります。問題を起こしている部位が、足から離れた位置にあるからといって、必ずしも足のしびれと関係ないわけではありません。足のしびれ以外にも症状があり、血管や内臓に疾患を抱えている可能性がある方はもちろん、そうでない方もまずは医療機関での検査を受けましょう。
整骨院でできること
整骨院では、柔道整復師が筋肉を中心に身体をほぐし整えてくれます。筋緊張を弛緩することで、神経の圧迫を解消し、症状改善を図ります。また、骨格の歪みが原因である場合も、整骨院での施術が有効です。正しい姿勢と身体の使い方を指導してくれるので、その後の身体のトラブルの回避にもつながるでしょう。
足のしびれに関するご相談「みのり整骨院」へ
正座など、長時間足を圧迫することで足がしびれることは、日常的にあり得ることです。しかし、そういった原因が思い当たらないのに足がしびれたら、不安を感じてしまうでしょう。足のしびれの治し方は、その原因によって異なるため、まずは原因を特定することが大切です。
浜松市にある「みのり整骨院」では、足のしびれを緩和するための施術にも対応しています。痛くない施術と丁寧なカウンセリングを行っているので、どなたでも安心してご相談ください。この記事では、足のしびれを予防するセルフケアも紹介しているので、整骨院と併用して行うことでより高い効果が期待できるでしょう。