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手技治療とは?種類やメリットについて

手技治療

治療という言葉を聞いた場合、薬を服用したり、電気治療をおこなったり、牽引療法をおこなったりするイメージをおもちの方も多いことでしょう。しかし最近では、整骨院やマッサージ院をはじめ、手技治療をおこなう治療院がスタンダードとなりつつあります。

手技治療をおこなうことで、病院では治らなかった症状が改善したり、レントゲンでは原因不明とされた症状の原因が見つかったりするケースも少なくありません。

こちらの記事では、手技治療の特徴や期待できる効果について解説するとともに、手技治療の種類やメリットもご紹介しています。電気治療や薬でなかなか症状が改善しない方は、ぜひ参考にしてみてください。

手技治療とは

手技治療は、手技療法とも呼ばれており、古来よりさまざまな国でおこなわれてきました。現代でも日本の柔道整復術をはじめ、タイの古式マッサージ、インドのアーユルヴェーダ、インドネシアのバリニーズなど、世界各地でさまざまな手技療法がおこなわれています。

手技治療の特徴

手技治療の特徴は、医薬品やサプリメント、電気治療器、鍼灸などを使わずに、徒手のみを用いておこなわれる点です。手足などの末端部は皮膚の上から施術するケースもありますが、肩や背中、腰といった部分は、衣服の上から施術するのが一般的です。

手技治療に期待できる効果

手技治療をおこなった場合、以下のような効果を得ることが期待できます。

  • 疼痛緩和
  • 血行促進
  • 骨格のゆがみ改善
  • 自律神経調整

それぞれについて詳しく解説します。

疼痛緩和

手技治療に期待できる効果のひとつが、疼痛緩和です。たとえば机の角などにすねをぶつけたときに、無意識に手で、痛い場所をさすった経験はありませんでしょうか。

痛みを脳へと伝える神経よりも、圧触覚を脳へと伝える神経の方が太いため、痛みがある場所をさすると、痛覚よりも圧触覚を脳が完治するため、痛みが緩和すると考えられています。

手技治療も基本的に、患者さんが痛みを訴える場所を適切な手技によって心地よく刺激し、疼痛(うずくような痛み)を緩和することが、目的のひとつとなっています。

血行促進

血行を促進することも、手技治療に期待できる効果のひとつです。整骨院に不調を訴えて来られる方の多くに、局所の血行不良が見られます。血行が悪くなった場所では発痛物質が生成されやすくなるため、結果として、慢性的な肩こりや腰痛を引き起こしてしまうのです。

手技治療によって硬くなった筋肉がほぐれると、筋緊張によって圧迫されていた血管が弛緩し、血液の循環がスムーズになります。その結果、発痛物質が体外へと排出されやすくなり、痛みの緩和につながるのです。また、全身の血液循環が促進されることで、冷えやむくみを改善する効果も期待できます。

骨格のゆがみ改善

手技治療をおこなった場合、骨格のゆがみを改善する効果も期待できます。私たちが一般的に筋肉といった場合、それは「骨格筋」を指すケースがほとんどです。

骨格筋はその名のとおり、骨と骨とをつなぐ筋肉です。骨格筋が収縮することによって、関節を曲げたり伸ばしたりすることが可能となっています。また、骨格筋には、全身のバランスを安定的に保つはたらきもあります。

ところが、局所の筋肉が緊張すると、硬くなった筋肉に引っぱられ、少しずつ身体がゆがんでしまいます。その結果、肩コリや腰痛といった不調が出やすくなるのです。

手技治療によって硬くなった筋肉が緩むと、ひっぱられていた骨は自然と元の位置へ戻ります。その結果、身体のゆがみを整えることが可能となるのです。

自律神経調整

自律神経を調整することも、手技治療に期待できる効果のひとつです。自律神経が乱れる原因は実にさまざまなのですが、ひとつの原因として局所の筋緊張が挙げられます。

とくに首まわりの筋肉は自律神経のバランスと深く関わっているため、首まわりの筋緊張によって神経が圧迫されると、さまざまな自律神経系の不調が出やすくなります。

自律神経失調症やうつの治療をおこなうときに、首に局所麻酔薬を注入するのもそのためです。手技治療によって首まわりの筋肉が緩めば、薬を使わなくても、自律神経のバランスを整える効果が期待できます。

また、手技治療によって筋緊張が緩和し、血行が促進されると、リラクゼーション効果によって、自律神経のバランスを整える結果にもつながります。

手技治療の種類

一口に手技治療といっても、その種類は多岐にわたります。主な手技治療の種類としては、次のような手法が挙げられます。

  • 軽擦法・強擦法
  • 巧打法
  • 圧迫法
  • 揉捏法

それぞれの方法について、簡単にご紹介します。

軽擦法・強擦法

軽擦法(けいさつほう)は、手のひらや指などを患部に密着させ、さするようにして緩める方法です。弱い刺激によって血行を促進し、新陳代謝を活発にさせたいときにおこなわれます。

強擦法(きょうさつほう)は、手のひらの付け根を患部に押し当て、少しずつ場所を変えながら筋肉を緩めていきます。関節の可動域を広げたり、炎症を鎮めたりする目的でおこなわれます。

巧打法

巧打法(こうだほう)は、患部を軽く叩くようにして緩める手技治療です。叩き方によって神経を鎮静させたり、逆に興奮させたりすることが可能です。

圧迫法

圧迫法は、手のひらの付け根や指の腹などで、患部をゆっくりと圧迫する手技治療です。圧迫する間隔を調整することで、血行を促進したり、痛みを緩和したりすることが可能です。

揉捏法

揉捏法(じゅうねつほう)は、筋肉をつまむようにして揉みほぐす手技治療です。筋肉に対して直接アプローチすることで、痛みの緩和や筋疲労の予防をおこなうことが可能です。

手技治療のメリット

手技治療には、主に次のようなメリットがあります。

  • 副作用のリスクがない
  • 自然治癒力を高められる
  • 1人1人に合った手技治療が選択できる

それぞれについて解説します。

副作用のリスクがない

手技治療のメリットとしては、副作用のリスクをともなわない点が挙げられます。化学的に製造された医薬品を服用する場合、多かれ少なかれ、副作用を引き起こす可能性があります。

手技治療の場合は、そのような心配がありません。ただし、人によっては揉み返しを起こすことがあるため、柔道整復師などの国家資格者の施術を受けることがオススメです。

自然治癒力を高められる

風邪を引いたときに薬を飲むような治療は、いわゆる対症療法と呼ばれる治療で、症状を感じなくさせることが目的となっています。薬を飲んだからといって、風邪の原因が取り除かれるわけではありません。

手技治療の目的は、その人が本来もっている自然治癒力を高める点にあります。その意味では、手技治療は対症療法ではなく、根本治療ということが可能です。

1人1人に合った手技治療が選択できる

手技治療のメリットとしては、1人1人に合った施術を選択できる点も挙げられます。病気にともなう症状を薬で抑えるような場合、基本的には薬の量を替えるのが一般的です。治療法自体が変わるわけではありません。

手技治療の場合は、その人の体格や年齢、刺激に対する感受性、施術経験の有無、施術後の反応などを総合的に判断し、1人1人に最適の手技治療を選択することが可能です。いわばオーダーメイドの治療ができるのです。

まとめ

手技治療をおこなった場合、症状の原因となる筋肉の緊張を緩和し、血行を促進することで、その人が本来もっている自然治癒力を高めることが可能です。

静岡県浜松市にあるみのり整骨院では、従来の電気治療に、当院独自のこだわりの手技治療を加えることで、症状を最短距離で改善に導いています。

痛みをともなわず、心地よい刺激で心身をリラックスさせれば、自然と症状は回復に向かいます。どこに行っても症状が改善しない方は、静岡県浜松市にあるみのり整骨院までぜひご相談ください。