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交通事故で残存する手足のしびれの対処法

交通事故 後遺症

突然起こる交通事故後の症状として、手足のしびれを訴える人は珍しくありません。手足のしびれは交通事故直後すぐにあらわれるのではなく、数日後に多くの人が不調を感じます。

また、痛みが出ても我慢してしまう人がいますが、手足のしびれはそのままにしておくと、大変危険です。ひどくなると、痛みがおさまらなくなるだけではなく、後遺症につながる可能性も高くなります。

そのような状態にならないように、この記事をお読みいただき、交通事故による手足のしびれの正しい対処法について理解を深めていきましょう。

交通事故「手足のしびれの原因」

交通事故による手足がしびれる原因としては、次のような症状や病名が考えられます。

    • むち打ち
    • 胸郭出口症候群
    • 椎間板ヘルニア
    • 脊髄損傷や外傷性脳損傷 など

次に、それぞれの特徴について確認していきましょう。

むち打ち

むち打ちは交通事故の中で、一番起こりやすい症状です。むち打ちとは特定の傷病名ではなく、首に損傷を受けることで生じる症状の総称をいいます。病院では「頸椎捻挫」や「外傷性頸部症候群」と診断されます。

むち打ちによる手足のしびれを訴えた場合、まず神経根による原因を疑います。神経根とは、背中の骨である脊椎から左右に枝分かれする細い神経で、肩や上肢などの末梢神経へ伸びています。

交通事故による強い衝撃で神経根が圧迫されてしまうと、神経の通り道が狭くなり、支配領域である手足にしびれを感じます。 

また、手足のしびれ以外にもものが持ちにくくなったり、つまみ動作がしにくくなったりと日常動作に影響を与えてしまいます。さらに、握力が低下してしまうのも特徴的な症状です。

治癒期間の目安としては、2〜3ヶ月間ほどになりますが、6ヶ月間治療をしても症状が残存してしまう場合もあります。早急に、適切な対処をしましょう。

胸郭出口症候群

首と胸の間には、主要な血管や神経が多く通る胸郭出口という部分があります。また、胸郭出口には手を支配する神経が通っています。

交通事故の衝撃で、胸郭出口にある手を支配する神経が筋肉や骨に圧迫されてしまうと、手のしびれや握力低下が生じます。

なお、胸郭出口症候群には複数の類型があり、場合によっては圧迫している筋肉などを切除する手術が必要なこともあります。

椎間板ヘルニア

首は、7つの骨(頸椎)から構成されており、それぞれの骨の間にクッションの役割をはたしている椎間板という組織があります。

この椎間板が、外殻を破って外へ飛び出した状態や、外郭ごと押し出す形で膨らんだ状態が椎間板ヘルニアです。椎間板ヘルニアにより支配する神経が圧迫されてしまうと、腰痛や手足のしびれなどの症状が起こります。

なお、椎間板ヘルニアが事故により生じるには、相当程度強い衝撃が必要です。そのため、事故のみを原因として椎間板ヘルニアが発症する可能性は低いため、発症する場合は、その他による理由も考えられます。

脊髄損傷や外傷性脳損傷

脊髄は、脳から背骨にかけて流れる中枢神経で、人間の中枢を支配する重要な神経です。そのため、交通事故により脊髄障害を起こしてしまうと、大変重篤なものになります。

症状も重く、手足や指を含めて身体全体に不随や麻痺が出てしまうことがあります。また、場合によっては呼吸障害や歩行障害など、生命に重大な症状を引き起こします。

その他、交通事故による重篤な症状として、外傷性脳損傷があります。外傷性脳損傷は、交通事故により、脳の一部が損傷する状態です。症状は、末端の手足や指をはじめ、身体全体に不随や麻痺が出る可能性があります。

交通事故「手足のしびれの対処法」

次に、交通事故が引き金で起こる手足のしびれの対処法を説明します。正しい順序としては、事故後、軽傷重症問わず、病院で早急に診察を受けましょう。

診察後は、日常生活を過ごしながら定期的に通いやすい整骨院で治療を続ける方法があります。手足のしびれの症状が慢性化にならないためにも、迅速な対応を心がけましょう。

病院で診察を受ける

交通事故で発症した手足のしびれは、まず速やかに病院で診察を受けましょう。今後の症状に応じた治療をおこなうためにも、医師の診察を受けることが重要です。しびれは軽度のものから、脊髄や脳などの損傷によって引き起こされる重篤な場合まであります。

手足のしびれの原因が脊髄損傷や脳損傷などの重大なものであった場合、放っておくと大変な事態になる可能性があります。また、軽傷であっても後ほど痛みが出てきたり、ひどくなったりするケースも多いため、病院での診察は必須です。

病院ではレントゲンなどで、しびれや感覚麻痺に対する精密検査を受けることができます。もし、交通事故による手足のしびれが原因で後遺症を引き起こした場合には、後遺障害等級認定があることを覚えておきましょう。

後遺障害等級認定を受けるためには、医師の診断書などさまざまな書類を準備する必要があります。交通事故による手足のしびれで後遺症がある方は、病院で相談してください。

整骨院で治療する

まだまだ知られていないことですが、交通事故による手足のしびれの治療は、整骨院でおこなえます。交通事故による手足のしびれは、時間をかけてしっかりおこないたいものです。

整骨院は、交通事故による手足のしびれについて、保険適用で施術が受けられる可能性があります。また、交通事故で被害者に遭われた場合に自賠責保険を適用すると、実質0円で施術が受けられます。

整骨院の中では、交通事故の細かい手続きについてのアドバイスや代行をしてくれるところもあります。治療に専念するためにも、煩雑な手続きを任せられる整骨院を選びましょう。

なお、病院と整骨院を併用して治療をおこなうことも可能です。その場合は、医師と整骨院との連携がとれているところがオススメです。

セルフケア

交通事故による神経根が原因で起こった手足のしびれのセルフケア方法は、日常生活の姿勢改善や簡単なストレッチがオススメです。姿勢については、とくにスマホやパソコンを使うことが多い方は注意が必要です。

指や手、腕とつながっている神経を刺激しないように、下向き姿勢をとり続けないように注意しましょう。また、筋肉が固くなってしまうと神経を刺激する原因になるため、関係する筋肉のストレッチをおこないましょう。

手のしびれには胸を広げるように肩甲骨を後ろに縮めたり、脇を伸ばしたりするストレッチが効果的です。足のしびれには、骨盤や股関節を意識したストレッチを取り入れましょう。なお、ストレッチは気持ちのいい範囲でおこない、専門家指導のもとでおこなうことをオススメします。

まとめ

今回は「交通事故で残存する手足のしびれの対処法」について説明しました。しびれの症状は神経だけではなく、筋肉や関節など、さまざまな組織の動きを正常に戻していくことが根本的改善につながります。

交通事故後間もない方はもちろん、事故後しばらく経過してから手足のしびれで悩まれている方も、今から早急に治療をはじめましょう。その場合、家や勤め先の近くで交通事故に詳しい医療機関や整骨院で相談してください。

もし、近くに専門家が見つからない場合や、交通事故サポート万全の整骨院をお探しの方は「みのり整骨院」にお越しください。みのり整骨院は神経や筋肉、関節など手足のしびれを引き起こす原因を細かく検査して、根本的治療をおこないます。

また、各種交通事故の手続きも代行しますので、安心してご通院いただけます。静岡県浜松市にある、20年の経験と実績がある信頼できる「みのり整骨院」に、お気軽にご相談ください。