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痛みの我慢はよくない?痛みの正体や受診すべき治療院・診療科を解説

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身体に痛みを感じたとき、「病院に行くべき?」「ちょっと我慢すれば大丈夫かな?」と悩む人もいるでしょう。痛みの原因次第では自然に改善していく可能性もありますが、一概には言い切れません。

そこで今回は、「痛みは我慢しても本当に問題ないのか」を軸に、痛みの正体や受診すべき治療院・診療科について解説します。痛みを我慢するリスクについても解説しているので、自分の症状と照らし合わせながらチェックしてみてください。

一通り目を通せば、痛みの改善に向けて動き出す方法が理解できるだけでなく、今後起こりうる症状悪化のリスクを回避できる可能性もあります。

痛みの我慢は決してよくない!

痛みの我慢は身体へ悪影響を及ぼす恐れがあるため、決して我慢してはいけません。痛みの我慢が原因で、別の病気・疾患を発症する恐れがあります。

また、なんらかの病気が原因で身体に痛みを感じる場合、放っておくと症状が重くなることも考えられます。痛みの強さに関わらず、我慢することは避けてください。

痛みの正体とは?

次項からは、痛みの正体について解説します。正しい対処法を知るためにも、何が原因で身体が痛みを発しているのか理解しましょう。

痛みは身体が発する危険信号

痛みとは、身体に起きた炎症を脳に伝えることで発せられる「危険信号」です。痛みによって人は自分の異常を感じ取り、原因となる症状を取り除くことができます。

とくに注意しなければならないのが、急に感じる強い痛みです。重篤な病気が原因である可能性があるほか、我慢すると痛みの強さで意識を失うリスクもあります。

「痛み=身体の危険信号」というのを頭に入れておき、状態によっては速やかに医療機関などを受診しましょう。

痛みの種類

痛みの種類は、主に以下の3種類が挙げられます。

【痛みの種類】

種類

特徴

痛みの例

侵害受容性疼痛

・ズーンとした痛み

・急性の痛みが多い

・切り傷

・火傷

・打撲

・骨折

・歯痛

神経障害性疼痛

・なんらかの原因で神経に障害が生じている

・傷や炎症の見えない箇所が痛む

・糖尿病の合併症による痛み

・坐骨神経痛

・頚椎症

・帯状疱疹の治療後に感じる痛み

心因性疼痛

・心理的な要因で痛みを生じる

・身体的な原因はない

・腰痛

※原因不明の痛み

痛みの種類によって原因が異なるため、痛みへの対処も種類・原因に合わせておこなう必要があります。痛みへの対処方法は「痛みへの対処方法」で解説しているので、種類別にチェックしてみてください。

痛みへの対処方法

痛みへの対処方法を、種類別に解説します。自分の症状と照らし合わせながら目を通してみましょう。

侵害受容性疼痛への対処方法

侵害受容性疼痛への対処方法は、次のとおりです。

<対処方法>

  • 鎮痛剤の服用
  • ケガが原因の場合は冷やす
  • 慢性的な痛みの場合は温める

侵害受容性疼痛であれば、鎮痛剤により痛みを一時的に和らげられます。ただし、打撲や骨折による痛みであれば、医療機関で治療してもらいましょう。

また、鎮痛剤はあくまでも痛みを和らげるための薬であり、原因を根本的に取り除くものではないため注意してください。

神経障害性疼痛への対処方法

神経障害性疼痛への対処方法は、次のとおりです。

<対処方法>

  • リハビリにより神経への障害を改善
  • 神経に有効な鎮痛剤を服用
  • 患部を温める

患部を温める場合は、温度に注意してください。神経障害性疼痛は刺激に対する反応が薄くなることもあるため、温度を間違えると火傷する恐れがあります。

心因性疼痛への対処方法

心因性疼痛への対処方法は、次のとおりです。

<対処方法>

  • 鎮痛剤の服用
  • ストレスの原因を取り除く
  • ストレスへの向き合い方を考える

上記以外にも、患部を温める・マッサージするといった方法でも痛みを和らげられます。ただし、心因性疼痛は精神的な疲労やストレスが原因なので、対症療法では根本的な解決にはなりません。ストレスの原因を取り除き、発散させることが大切です。

痛みを放置するとどうなる?

痛みを我慢して放置すると、以下のようなリスクを招く恐れがあります。

<痛みを放置するリスク>

  • 不眠
  • 食欲不振
  • うつ状態
  • 痛みの慢性化
  • 治りにくくなる

痛みを我慢し続けると知らず知らずのうちにストレスを抱え込み、上記のような心身への悪影響を引き起こす可能性があります。さらに、原因が取り除かれない状態が続けば、痛みは慢性化します。慢性化により治りにくくなる恐れもあるため、痛みを感じた場合は、速やかに治療をはじめましょう。

痛みの改善は専門家に相談

痛みを改善するには、「整骨院」や「医療機関」などの専門家に相談して治療をはじめる必要があります。次項では、具体的にどのような治療を施してくれるのか、どのような人にオススメか、などを解説します。

整骨院を受診

整骨院の場合、症状に合わせて痛みの原因を改善するための施術がおこなわれます。施術方法は整骨院によって異なるものの、原因となる箇所を特定し、身体がもつ本来の回復力を引き出すこともできます。施術方法の例を挙げるので、整骨院を受診する際は参考にしてみてください。

<施術方法の例>

  • 骨盤や姿勢の矯正:歪んだ関節や骨を元の位置に戻す
  • 鍼灸:身体の回復力アップ
  • 機械による温熱療法、光線療法:生体機能を正常化
  • マッサージ:筋肉をほぐして損傷の回復を図る

また、以下のような人は、整骨院への受診がオススメです。

<整骨院への受診がオススメの人>

  • 薬による治療は避けたい
  • 痛み以外の不調も改善したい(血行改善やホルモンバランスを整えるなど)

整骨院では、手技や機械を使って痛みの原因へ直接アプローチします。薬による治療ではないので、副作用が気になる人も安心です。

痛み以外の悩みも相談できるため、身体に抱える問題があれば気軽に足を運んでみましょう。ただし、「痛みが強い」「痛みが改善しない」といった場合は、速やかに医療機関を受診してください。

医療機関(ペインクリニック)を受診

ペインクリニックは、痛みを専門に扱う診療所であり、痛みの原因を多角的に診断・治療してもらえます。具体的な治療法としては、薬物療法や神経ブロック(麻酔で痛みを緩和)などの方法が挙げられます。

以下のような人は、ペインクリニックへの受診を検討してみましょう。

<ペインクリニックがオススメの人>

  • 原因がわからない痛みを感じる
  • 病名はわかっていても痛みが長く続いている
  • 何科を受診すればいいかわからない

身体の痛みに対して不安を抱えている場合、「まずはペインクリニックを受診する」というのもひとつの手です。ペインクリニックは他の診療科への橋渡し役も担っているので、痛みの原因がわかれば、効果的な治療につながる可能性もあります。

まとめ

身体に痛みが走ったときは、我慢せずに整骨院や医療機関などを受診しましょう。我慢を続けていると、「痛みを放置するとどうなる?」で解説したようなリスクを引き起こす恐れがあります。

整骨院や医療機関であれば、痛みの原因を探りつつ適切な処置を施してもらえます。「痛みへの対処方法」で解説した対処法もありますが、「痛みが強い」「痛みが治まらない」などの場合は、迷わず専門家に相談してください。

静岡県浜松市にある「みのり整骨院」では、神経痛や腱鞘炎といった痛みに対する施術もおこなっています。国家資格をもつベテランが対応しておりますので、「初めてで不安」「わからないことを相談したい」といった人でも安心してご来院いただけます。症状によっては、連携している整形外科への紹介も可能ですので、お気軽にご相談ください。