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現代人に多い自律神経失調症とは?

自律神経失調症 とは

日本人の約10人に1人が経験しているといわれている自律神経失調症は、現代人の身近な症状になっています。自律神経失調症の症状がでてもそのまま放っておいたり、我慢したりしながら生活を続けている人がいますが、注意しましょう。

結果、症状が悪化して日常生活に大きく支障をきたしてしまうことや、うつ病などを合併する場合もあります。今回、自律神経失調症の治し方について、原因から掘り下げて解説します。また、自律神経を整える治療は東洋医学が得意とするところですので、その点についても詳しく説明します。

現在、自律神経失調症に悩まされている方や日頃からストレスや疲れを感じている方も、こちらの記事を参考にしてください。

自律神経失調症とは?

自律神経失調症の自律神経とは、意思とは関係なく心身を健やかに維持するために働く神経系のことをいいます。自律神経には、交感神経と副交感神経の2種類があります。

交感神経は、体を動かしているときの変化に対応する神経、副交感神経は睡眠中やリラックスしているときに優位になる神経です。

両者は相反的に働いて体の健康を支えていますが、なんらかの原因により自律神経のバランスが乱れてしまうことがあります。自律神経のバランスが乱れることで、身体的や精神的な症状が起こることが自律神経失調症です。

なお、自律神経失調症は医学的に正式な病名ではなく、診断名として用いられる際は、軽症うつ病などになります。

自律神経失調症の原因

自律神経失調症には、次のように体と心のバランスが乱れてしまう原因が挙げられます。

  • 不規則な生活
  • 極度のストレス
  • 環境の変化

その他、女性ホルモンのセロトニンにも原因があります。月経前の女性や不規則な生活の人には、分泌が不足します。セロトニンが不足すると、ストレスやイライラなど自律神経失調症の症状が起きやすくなります。

また、自律神経失調症には、次の4つのタイプがあります。

  • 本態性型自律神経失調症
  • 神経症型自律神経失調症
  • 心身症型自律神経失調症
  • 抗うつ型自律神経失調症

それぞれのタイプの原因や特徴を整理していきましょう。

本態性型自律神経失調症の原因や特徴

本態性型自律神経失調症の原因や特徴は、以下のとおりです。

  • 体質的に自律神経の働きが乱れやすい
  • 虚弱体質、体力に自信がない人
  • 血圧が低い人

神経症型自律神経失調症の原因や特徴

神経症型自律神経失調症の原因や特徴は、以下のとおりです。

  • 心理的な要因
  • 自分の体の不調に敏感な人
  • 感受性が豊かで神経過敏な人

心身症型自律神経失調症の原因や特徴

心身症型自律神経失調症の原因や特徴は、以下のとおりです。

  • 日常生活なストレスが原因
  • 約半数がこのタイプ
  • 心身の両方に症状がでることが多い

抗うつ型自律神経失調症の原因や特徴

抗うつ型自律神経失調症の原因や特徴は、以下のとおりです。

  • ストレスの蓄積によるうつ反応
  • 几帳面で完璧主義の人
  • 心身症型自律神経失調症が進行したタイプ

自律神経失調症の症状

自律神経失調症の症状は、精神的症状と身体的症状の2種類があります。それぞれには、次のような症状があらわれます。

精神的症状

精神的症状は、以下のようなものがあります。

  • イライラや不安感
  • 落ち着きがなくなる
  • 情緒不安定になる
  • やる気が起きない
  • 緊張状態が続く

身体的症状

身体的症状は、以下のようなものがあります。

  • めまいや耳鳴り
  • 立ちくらみ
  • 動悸や息切れ
  • だるさ
  • 便秘や下痢
  • 手足の震えや痺れ
  • 熟睡できない
  • 肩こりや頭痛

もし、上記のようなサインがいくつも頻繁にあらわれた場合は、自律神経失調症の疑いがあるため、専門家に一度相談してみましょう。

自律神経失調症とうつ病との違い

自律神経失調症は、うつ病と間違われる場合がありますが、症状に違いがあります。自律神経失調症のみに見られる症状は、耳鳴りやめまい、手足の痺れ、冷え、ほてり、動悸といった身体的症状が特徴です。 一方、うつ病のみに見られる症状としては、一定のレベルを超える精神的症状がはっきりあらわれるところです。

自律神経失調症の治し方

次に、自律神経失調症の治し方について、病院や整骨院、自宅でできることをわけて説明します。それぞれの内容を確認していきましょう。

病院

自律神経失調症で病院に通う場合、基本的には精神的症状が多いので、心療内科を受診する方が多いです。また、頭痛や肩こりなど身体的症状がでている場合は内科や整形外科など、症状に応じた専門の診療科で受診もできます。

病院の治療内容は、主に気持ちを安定させて自律神経のバランスを整えるために、安定剤や睡眠薬などを使用します。また、頭痛なら頭痛のお薬を処方するように、各症状に対して個々の症状を抑える薬を併用していきます。

整骨院

自律神経の乱れは、過度の緊張状態が続いて筋肉を固めてしまい、骨盤の歪みを引き起こしてしまいます。そのため、整骨院では筋肉や骨盤の矯正をおこない、自律神経失調症が原因で起こっている体の緊張を取り除きます。

また、整骨院など東洋医学の観点から自律神経失調症を改善する際、体のエネルギーである気の流れを整えます。気が滞ったり不足したりすると気分が不安定になりやすくなり、痛みの症状もでやすくなるため、体の健康が保てなくなります。

気を整えることで血流も良くなり、全身に必要な酸素や栄養が行き渡るため、健康な体に生まれ変わります。

栄養

自律神経失調症の改善には、バランスのいい食事を摂ることで、体の内部から整えることも必要です。セロトニン生成に必要な栄養素を含むバナナや、ストレス解消に効果的なビタミンCが豊富なブロッコリーも積極的に摂りましょう。

また、ビタミンB群は、自律神経のバランスを正常に保つ働きを持っています。さらに、ビタミンAやEも自律神経をコントロールし、症状を緩和する働きがあります。

自律神経失調症の日常生活の予防法

自律神経失調症は、日常生活から予防する方法があります。下記のことを意識しながら、生活環境を見直してみましょう。

    • 普段からストレスを溜めない
    • 困ったことがあったら誰かに相談する
    • 趣味を見つける
    • バランスのいい食事を摂る
    • 適度な運動
    • 規則的な睡眠

また、毎日朝起きてから1時間以内に15〜30分の散歩がオススメです。目覚めのホルモンであるセロトニンが活性化して体内時計がリセットされていくため、自律神経のバランスを整える働きがあります。

なお、仕事や勉強や人間関係などでストレスが溜まっている場合は、環境を変えることはなかなか難しいかもしれません。そこで、現在ストレスがかかる環境以外で、リラックスできる空間や時間が作れるかどうか考えてみましょう。

空間や時間が作れる方は、緑に触れてみたり、音楽を聴いてみたりするだけでも、自律神経を落ち着かせる効果があります。

一方、十分な時間が作れない方でも、5分でもいいので、ご自分が深呼吸できる休まる時間と空間を作ることからはじめてみましょう。小さな一歩が、体にとっては大きな予防効果につながる場合があります。

まとめ

今回は「現代人に多い自律神経失調症とは?」について説明しました。自律神経失調症の症状がでてきたら、一人で悩むことなく、まずは近くの病院や整骨院など専門家に相談してみましょう。もし、近くに専門家が見つからない場合や、症状改善に効果が期待できる整骨院をお探しの方は「みのり整骨院」にお越しください。

みのり整骨院では、症状の再発を心配することなく安心して過ごせるように、自律神経のバランスを整えて体の機能を改善します。また、自律神経失調症の原因を詳しくヒヤリングや検査をしながら、一人ひとりの原因に応じた施術をおこない、根本的治療に導きます。静岡県浜松市にある、20年の経験と実績がある信頼できる「みのり整骨院」に、お気軽にご相談ください