side-line

突き指と骨折の違いとは?応急処置の方法もご紹介

突き指 骨折

バスケットボールやバレーボールをしている方にとって突き指はおなじみのケガですが、日常生活においても、壁やドアなどに指をぶつけて突き指をするケースは珍しくありません。

ただ、いつまでも突き指が治らないと思っていたら、実は骨折していたというケースもあります。こちらの記事では、突き指と骨折の違いや、突き指の特徴および対処法について解説しています。

突き指と骨折の違いについて

突き指にせよ骨折にせよ、ケガをすると痛いことに変わりはないのですが、詳しく見ていくと、若干の違いが見られます。突き指と骨折の主な相違点は、以下のとおりです。

  • 痛み方
  • 見た目
  • 異常可動性

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

痛み方

突き指も、骨折も痛みをともなうケガであることに変わりはないのですが、どちらかというと骨折のほうが、強い痛みに見舞われるという特徴があります。

動かしたときの痛みも、突き指よりも骨折のほうが強い傾向にあります。また、突き指の場合、時間の経過とともに痛みが緩和してくるケースもあるのですが、骨折の場合は長い間、指を動かしたときの痛みに悩まされる傾向にあります。

見た目

突き指と骨折とでは、見た目にも違いを認めるケースがあります。突き指の場合であっても指の腫れが認められるのですが、骨折の場合はl尋常ではないほどの腫れや内出血などを認めることがあります。

異常可動性

突き指と骨折とでは、異常可動性といった違いもあります。異常可動性とは、関節以外のところで骨が曲がることを意味します。明らかに関節以外のところで指が曲がっているようであれば、骨折の可能性が高いといえるでしょう。

ただし、突き指であってもひどく腫れる場合があるだけでなく、そもそも痛みに対する感受性は人それぞれです。そのため、自己判断ではなく、医療機関や整骨院などで確認してもらうことが重要です。

突き指と骨折を見わけるのが難しい理由

突き指と骨折を見わけるのが難しい理由はとてもシンプルで、突き指をしたときに骨折するケースがあるからです。突き指とは病名やケガ名ではなく、指を突いたことによって起こるケガの総称を突き指と呼んでいるのに過ぎません。

後述するように、突き指にともなって骨折が起こるケースもあれば、指の関節に脱臼が見られるケースもあります。だからこそ、突き指という名前に惑わされて軽いケガだと侮らずに、病院や整骨院で見てもらう必要があるのです。

突き指の種類について

一口に突き指といっても、ケガをした場所は損傷の程度によって、さまざまな種類にわけられます。主な突き指の種類としては、以下のような例が挙げられます。

  • 腱性槌指
  • 骨性槌指
  • 中節骨骨折
  • PIP関節脱臼骨折

それぞれについて解説します。

腱性槌指

私たちが突き指と聞いたときに、一般的にイメージするのが、腱性槌指(けんせいつちゆび)です。マレットフィンガーと呼ばれることもあり、末節骨の伸筋腱を断裂することで、指先を伸ばせなくなることが特徴です。

指先を伸ばせない見た目が槌(マレット)のように見えるため、マレットフィンガーと呼ばれています。もっとも軽症例の突き指ではあるのですが、負傷後に1ヶ月半程度の固定を続けないと、指先をしっかりと伸ばせなくなります。

骨性槌指

指にかかる衝撃にともなって、第一関節で剥離骨折を起こした場合、骨性槌指(こつせいつちゆび)と診断されます。症状自体は腱性槌指と似ているのですが、骨折を起こしているため、骨をくっつけるための手術が必要となります。

中節骨骨折

中節骨骨折は、指の第一関節の中節骨側(2番目の骨)に見られる骨折です。レントゲンで中節骨骨折が確認された場合、整復をおこなった後にピンで固定する手術がおこなわれます。

PIP関節脱臼骨折

PIP関節は、私たちがいうところの指の第2関節です。強い外力によって第2関節が脱臼を起こし、さらに骨折が加わる難治例の突き指です。治療が遅れると後遺症を生じるリスクもあるため、なるべく早めに医療機関を受診する必要があります。

指を骨折したときの特徴

指の骨が折れた場合、骨折に固有の症状が見られます。自己判断は厳禁ですが、次のような症状が見られるようであれば、速やかに医療機関を受診しましょう。

  • 圧轢音
  • 転位と変成
  • 異常可動性

それぞれについて簡単に紹介します。

圧轢音

骨折に特徴的な症状のひとつが、圧轢音(あつれきおん)です。折れた骨同士がぶつかることで、ゴリゴリ・ゴツゴツといった音を認めることがあります。ただし、骨折の種類によっては圧轢音を感じにくいこともあるため、音がしないからといって骨折ではないと判断するのは危険です。

転位と変成

転位と変成も、骨折に特徴的な症状のひとつです。本来あるべき場所から骨がズレるため、左右の指を比べた場合に、外見に大きな違いが生じます。

異常可動性

指の骨が完全に折れた場合、関節ではない場所で指が曲がる=異常可動性を認めることがあります。ただし、不全骨折(ヒビ)の場合や関節の近くで骨折が起こった場合、異常可動性が起こりにくいため、やはり自己判断は禁物です。

突き指を起こした場合の対処法について

スポーツ中に突き指を起こした場合、応急処置としてRICE処置をおこなうのが一般的です。RICE処置は、次のような応急処置を意味します。

  • R:Rest(安静)
  • I:Ice(冷却)
  • C:Compression(圧迫)
  • E:Elevation(挙上)

それぞれについて詳しく解説します。

R:Rest(安静)

突き指を負った場合、まずは安静にすることが第一です。痛みがあるのに患部を動かしたり、むやみに触ったりしていては、治るものも治りません。とくに自分の判断で指を引っ張ることは絶対に避けましょう。仮に骨折が起こっている場合、変な方向で骨がくっついてしまう恐れもあります。

I:Ice(冷却)

突き指を起こした場合、痛みや腫れをともなうのが一般的です。そのため、患部のアイシングをおこない、痛みを緩和し、腫れの拡大を抑制することが重要です。

アイスパックや氷水を入れたビニール袋などで、患部を10分から15分程度、感覚がなくなるまで冷やしましょう。ただし、ケガ人が子どもの場合は、凍傷を起こさないよう気をつける必要があります。

C:Compression(圧迫)

患部のアイシングが終わったら、病院に行く前に弾性包帯やテーピングなどで圧迫をおこないます。患部を圧迫すると、痛みの緩和につながるだけでなく、炎症の拡大を防ぐことが期待できます。

E:Elevation(挙上)

アイシングと圧迫を終えたら、心臓より高い位置に患部を保ちましょう。患部を心臓より高くすることで、一時的に血流量を減少させ、炎症の拡大を防ぐことが可能となります。

突き指と骨折の判断が難しい場合は、みのり整骨院にご相談ください

突き指と骨折の判断が難しい場合は、静岡県浜松市にあるみのり整骨院までご相談ください。本文でもご紹介したように、突き指と骨折の判断は、一般の方には難しいケースも少なくありません。

また、ケガの直後はそれほど痛みを感じなくても、徐々に痛みが強くなるケースもあります。後遺症のリスクを残さないためにも、判断に困る場合は、みのり整骨院までお問い合わせください。

まとめ

突き指と聞いた場合、多くの方が軽いケガをイメージされるようです。実際には突き指にともなって骨折を起こすケースもあるだけでなく、放置すると後遺症になる可能性もあります。

そのため、突き指を起こしたら自分で判断せず、まずは病院や整骨院で見てもらうことが重要です。静岡県浜松市にあるみのり整骨院では、保険を使った突き指の施術が受けられます。疑問や不安点などはお問い合わせフォームでも受け付けていますので、なんでもお気軽にご相談ください。