むち打ち症は、交通事故にともなって発症することもあれば、ラグビーや格闘技など、コンタクト系のスポーツにおける首への衝撃がきっかけとなることもあります。
むち打ち症は、首にダメージが加わったその瞬間に発症するのではなく、しばらく経ってから症状が出ることもあるため、注意が必要です。こちらのページでは、むち打ち症のタイプや治療法、早めの対処が必要な理由について詳しく解説しています。
むち打ち症について
むち打ち症は、交通事故の中でもっとも頻度の高い、後方からの追突事故にともなって見られる外傷(ケガ)の一種です。
むち打ち症の名前の由来は、事故にともなう頚椎(首の骨)の動きからきています。後方からふいに追突されると、事故の衝撃に身構える暇がありません。
そのため、後方からの追突時に、頭が前後に大きく振られます。その際に、頚椎が鞭打つような動きを強制されるため、むち打ち症という名前が付けられたのです。
むち打ち症のタイプと主な症状
一口にむち打ち症といっても、事故によるダメージが加わった場所および強さによって、さまざまな症状があらわれます。むち打ち症は大きくわけると、次の5タイプに分類されます。
- 頚椎捻挫型
- 神経根損傷型
- 脊髄症状型
- バレー・リュー症候群型
- 脳脊髄液減少症
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
頚椎捻挫型
交通事故やスポーツなどが原因で、首の骨(頚椎)を捻挫したケースが、頚椎捻挫型のむち打ち症です。もっとも多く見られるタイプのむち打ち症で、全症例のうちおよそ7割~8割を占めるとされています。
主な症状は、首や肩の痛み、寝違えを起こしたときのような可動制限、および頭痛などが挙げられます。とくに、頭を後ろへと倒すような動作をおこなった際、痛みが強く出る傾向にあります。
軽度の頚椎捻挫型むち打ち症であれば、2ヶ月~3ヶ月もすれば、自然と治ってしまうケースも少なくありません。ただし、ダメージが血管や神経にまでおよんだ場合、治るまでに時間を要することもあります。
神経根損傷型
神経根損傷型のむち打ち症は、脊髄(中枢神経)から出ている神経の根元にダメージが加わることで起こります。神経根損傷型の特徴としては、首や肩の痛み以外に、腕のしびれや脱力感、近く鈍麻といった症状があらわれることもある点です。
脊髄症状型
脊髄症状型のむち打ち症は、交通事故やスポーツによるダメージが、脊髄(中枢神経)にまでおよぶことで起こります。
頚椎には脊柱管(せきちゅうかん)と呼ばれる脊髄の通り道があるのですが、首の位置で脊髄がダメージを負った場合、腕のしびれだけでなく、足のしびれを引き起こすこともあります。
バレー・リュー症候群型
バレー・リュー症候群型のむち打ち症は、交通事故やスポーツにともなうダメージによって、自律神経に損傷を負った結果として起こります。
主な症状としては、めまいや吐き気、頭痛、耳鳴りなど、自律神経系の症状が挙げられます。交通事故からしばらく経ってこのような症状があらわれると、事故との関係がわからずに困惑するケースも少なくありません。
脳脊髄液減少症
交通事故やスポーツによるダメージによってクモ膜が裂けると、脳脊髄液減少症を発症することがあります。比較的最近になって発見されたタイプのむち打ち症で、ハッキリとした原因がまだよくわかっていません。
頭痛や耳鳴り、めまいといったバレー・リュー症候群型によく似た症状が見られますが、脳脊髄液減少症の場合、横になっていると症状が楽になるといった特徴もあります。そのため、「ただ楽をしているだけ」とまわりからの理解が得られず、精神的に追い込まれることもあります。
むち打ちの主な治療法
医療機関を受診して頚椎捻挫をはじめとするむち打ち症と診断された場合、主に以下のような治療がおこなわれています。
- 薬物療法
- 装具療法
- 牽引療法
- 温熱療法
- 電気治療
それぞれについて解説します。
薬物療法
むち打ち症にともなう肩や首の痛み、頭痛などがひどい場合、痛み止めによる対症療法がおこなわれます。また、首まわりの筋緊張を緩めるため、筋弛緩薬が処方されることもあります。
装具療法
むち打ち症にともなって頚部の可動痛がある場合、頚椎カラーで固定して安静にすることで、症状の回復を図ることもあります。ただし、固定期間が長いと周囲の筋緊張を招き、かえって症状の回復を遅らせてしまうケースもあるため注意が必要です。
牽引療法
整形外科などでは、上半身を固定した状態で頭部を上方へと引っ張る牽引療法がおこなわれることもあります。上に引っ張ることで頚椎にかかる負担を緩和したり、神経圧迫を解消したりするのが目的です。ただし、牽引療法に関しては、効果を疑問視する医療関係者もいます。
温熱療法
むち打ち症が慢性的になっている場合、温熱療法によって首まわりの筋緊張を緩和し、血行促進を図ります。お風呂で温まると症状が楽になるような場合、温熱療法が有効だと考えられます。
電気治療
むち打ち症に対しては、低周波や超音波、マイクロ波、干渉波、赤外線、ハイボルトなど、さまざまな電気治療がおこなわれます。
むち打ち症には早めの対処が必要な理由
むち打ち症に対して早めの対処が必要な理由はとてもシンプルで、「放置すると治りにくい」からです。むち打ち症は、交通事故からしばらく経って発症することも珍しくありません。
そのため、治療の開始が遅れることも少なくないのですが、治療の開始が遅くなればなるほど、症状の回復は遅れる傾向にあります。
そのため、自覚症状がなかったとしても、交通事故に巻き込まれたときや、スポーツ中に首へと大きな衝撃が加わった場合、必ず医療機関を受診して、詳しく検査してもらわなければなりません。
とくに交通事故にともなうむち打ち症の場合、医療機関を受診しておかないと、後になってから症状が出たとしても、事故との因果関係が証明できず、慰謝料を受け取れなくなる可能性があります。
むち打ち症なら静岡県浜松市にあるみのり整骨院にご相談ください
むち打ち症は、病院に通っていても、なかなか治らないことが少なくありません。そんな場合は、静岡県浜松市にあるみのり整骨院にぜひご相談ください。みのり整骨院では、次のような方法で症状の早期回復に取り組んでいます。
- こだわりの手技治療
- 交通事故治療の徹底サポート
それぞれについて詳しく紹介します。
こだわりの手技治療
みのり整骨院では、こだわりの手技治療で、症状の根本的な改善を図っています。むち打ち症の治療をされている方の中には、「電気治療や牽引治療をしているけど効果がよくわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
交通事故やスポーツで負ったダメージは、筋肉の深い場所であるケースが少なくありません。そのため、電気治療だけでは、ピンポイントで患部にアプローチできない可能性があります。
みのり整骨院の手技治療は、心地よい刺激で筋肉をリラックスさせるため、深い場所で起こっている筋緊張を緩和し、症状を根本から改善することが期待できます。
交通事故治療の徹底サポート
みのり整骨院では、交通事故治療の徹底サポートもおこなっています。医師との連携はもちろんのこと、保険会社への連絡や各種手続きなどを、患者さんの代わりにおこなっています。
手続き上の不安がなくなれば、むち打ち症の治療に集中できるため、治療効果を最大限に発揮することが可能です。弁護士などの紹介窓口も設けているので、疑問や不安があれば何でもご相談ください。
まとめ
むち打ち症は珍しいケガという訳ではありませんが、初期対応を誤ってしまうと、症状が長引いたり、後遺症を残したりする可能性があります。
みのり整骨院では、むち打ち症に最適な施術はもちろんのこと、各種手続きの代行もおこなっています。交通事故やスポーツで首を痛めた場合や、原因不明の症状がある場合、静岡県浜松市にあるみのり整骨院までご相談ください。