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交通事故後に起こる肩の痛み!具体的な症状・治療法を解説

交通事故のあと、肩を痛めてしまうことは少なくありません。そうなってしまった場合、どのような症状が起こるのかを知っておくことは、早期回復のためにとても重要です。

今回は、交通事故で生じた肩の痛みの症状や、後遺障害について解説していきます。肩の痛みに悩まされているときは、ぜひ参考にしてください。

症状1.肩こり

交通事故のあとに多い症状のひとつはむち打ち症です。実際にむち打ち症にかかった場合には、同時に肩こりも生じるケースがあります。

この場合の肩こりの症状について、詳しく紹介していきます。

1-1.事故後起こる肩こりとは

事故のあとに肩こりが発生する要因は、ハンドルを握っていた腕のりきみや、頸椎が振られることによる影響などがあげられます。

腕や肩、頸椎などに強い衝撃が加わることにより、肩こりを発症します。

肩こりとは、肩の筋肉がこわばっていて、肩に緊張が強いられている状態のことです。交通事故によるストレスで、交感神経も緊張状態になっていることが考えられます。

これらが原因となって、交通事故後の肩こりが発生することが多いです。

1-2.肩こりはどのように治療する?

交通事故後の肩こりを治すためには、肩の筋肉などをほぐすことや、自律神経を整えることが必要不可欠です。まずは、整骨院や整形外科に相談をして治療を受けましょう。

「レントゲン診断では異常がないのに、肩こりが少しずつ悪化していく」と感じる方も多くいらっしゃいます。

レントゲン診断による「異常なし」は骨折していないことを意味しているので、筋肉の損傷や自律神経の乱れは診断に反映されません。

したがって、早めに治療をしなければ、長期的に肩こりに悩まされることになります。場合によっては、何年も後遺症として苦しむことにもなってしまうため、早めに受診しましょう。

症状2.肩関節捻挫

交通事故の衝撃により、肩関節をひねったり、くじいたりすることで、肩関節捻挫が起こることもあります。

ここでは肩関節捻挫の症状や治療法について紹介します。

2-1.肩関節捻挫の症状

肩関節捻挫とは、肩関節をひねったりくじいたりすることで、じん帯が伸びたり、関節包が損傷したりする症状です。

肩関節捻挫により、腕のしびれをともなう肩こりが発生します。

腕を回したときに痛みが出た場合は、肩関節がずれている可能性もあるため、肩関節捻挫を疑ってみましょう。

2-2.肩関節捻挫はどのように治療する?

交通事故の直後は、炎症が強く痛みも生じやすくなっているので、動ける場合は早めに治療を受けることをおすすめします。

動けないほど痛い場合には、しばらく安静に過ごし、家庭で炎症を取るための湿布を貼ってください。

治療を受けられる場合は、筋肉をほぐしたり、電気療法で痛みを取ったりします。まだ炎症が残っている場合は、患部をアイシングして痛みが取れるまで、慎重に治療を行っていきます。

3.肩腱板損傷

交通事故で打撲と診断されていても、痛みが引かないこともあります。その後、MRIでチェックしたときに肩腱板損傷が発覚することもあります。

それでは、肩腱板損傷とはどういう症状で、どのように治療するのかを見ていくことにしましょう。

3-1.肩腱板損傷の症状

肩腱板損傷とは、肩甲骨と腕の骨をつないでいる4本の腱板が損傷してしまう症状です。腕を上げたときや腕を遠くに伸ばしたときなどに、痛みが生じやすくなります。

肩腱板損傷をそのまま放置していると、さらに損傷が進んだり、完全断裂したりするので、早めに治療を受けましょう。完全断裂した場合は、腕を上げることもできなくなります。

軽症の場合は打撲と診断されるケースが多いので注意が必要です。痛みが治まらない場合や、腕を上げたときに痛みが生じる場合には、肩腱板損傷を疑ってみてください。

3-2.肩腱板損傷はどのように治療する?

軽症であれば、痛みの軽減をはかるために肩を温めたり、運動療法などで改善をはかったりします。軽症の場合は、整骨院でも治療を受けられます。

治療をしても痛みが引かずに完全断裂したりしている場合には、内視鏡による手術も有効です。

手術では断裂した腱板を再び骨に縫いつけます。そのあとはしばらく肩を固定してから、運動療法で徐々に肩を動かしていきます。

4.肩部に障害が残ってしまった場合は、後遺障害認定を申請する

肩部で後遺障害が残った際には、機能障害や神経障害などを引き起こす可能性があります。この場合は、後遺障害認定を申請するようにしてください。

機能障害とは、肩や腕の機能に障害があることです。肩の可動域がどのくらいなのかにより、後遺障害の等級が決まります。

肩の可動域がせばまったり、ほとんど動かせなかったりする場合は、高い等級で認定をされる可能性が高いでしょう。

肩の痛みやしびれが改善されない場合、神経障害にかかることがあります。痛みやしびれが取れない場合にも、後遺障害認定を申請することが可能です。

5.まとめ

今回は、交通事故で起こり得る肩の症状について紹介しました。肩の痛みで代表的な症状は、むち打ち症による肩こりや肩関節捻挫、肩腱板損傷です。

このような症状の後遺障害が残った場合は、後遺障害認定の申請を行うようにしましょう。

浜松市で交通事故後に肩の痛みを感じている方は、「みのり整骨院」までご来院ください。当院では、それぞれの症状に応じてしっかりと治療を行っていきます。

症状によっては、整形外科との連携も可能なので、肩の痛みでお悩みの方は、ぜひ当院にお越しください。