日常生活のなかで、骨盤に痛みを感じた経験はありませんか。骨盤の痛みというと、女性をイメージする方が多いでしょう。骨盤痛は、女性特有の原因をはじめ、日常生活の姿勢や身体への負担のかかり方で引き起こされます。また、内臓系の病気が原因であるケースもあるので、注意が必要です。
この記事では、骨盤に痛みがある方に向けて、痛みの原因や対処法をお伝えしています。軽い痛みから座れないほどの痛みまで、骨盤痛の強さは人それぞれです。痛みにお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
骨盤が痛い理由
骨盤が痛む理由としては、以下の5つが挙げられます。
<骨盤が痛む理由>
- 骨盤が歪んでいる
- 消化器官に病気がある
- 泌尿器に病気がある
- 月経痛
- 婦人科特有の病気がある
骨盤が痛む原因は人それぞれです。自分にはどれが該当しているのか、わからないという方もいるでしょう。骨盤の痛み以外に症状がないかなども、一緒にチェックしてみましょう。それぞれの理由について、詳しく解説していきます。
骨盤が歪んでいる
日常生活のなかで、骨盤に負担がかかる姿勢をすることが多い方は、骨盤が歪んでいる可能性があります。労働環境や家事などで立ちっぱなし、あるいは座りっぱなしの姿勢を続けている人や、赤ちゃんや幼児を頻繁に抱っこしている人は、骨盤に負担がかかりやすいです。また、普通に歩いたり立ち止まったりする姿勢で、片側だけに重心をおくクセがある方も注意が必要です。
骨盤が歪むと、その周りの筋肉が緊張するため、血流が悪くなります。また、骨盤の中心にある仙腸関節に、炎症などの問題が生じてしまう可能性が高まります。
消化器官に病気がある
胃腸炎、便秘、腸に腫瘍がある、胃や腸に炎症が起こっているなど、消化器官に病気があると、骨盤に痛みが出る可能性があります。骨盤痛に緊急性はありませんが、骨盤をはじめ、下腹部に突発的な激しい痛みを感じたら、緊急性のある病気が原因である可能性もあります。できるだけ早く医療機関を受診しましょう。
泌尿器に病気がある
膀胱炎や感染を伴わない膀胱の炎症、尿路結石など、泌尿器に病気がある場合も、骨盤部に痛みを感じる可能性があります。泌尿器系の疾患によって骨盤が痛むケースでは、尿道の痛みや炎症が出るケースが多いので、ただの骨盤痛ではないと気づけるでしょう。
月経痛
月経痛には個人差があるので、まったく感じない人もいれば、動けないほど痛みを感じる人もいます。また、痛む部位も下腹部が痛いケースや腰・骨盤が痛いケース、頭痛が起こるケースなどさまざまです。
月経痛は、月経開始からはじまり、3日目までに治まる傾向にあります。初潮の年齢が低かったり、月経期間が長かったりする方や、喫煙習慣がある方、家族のなかに月経困難症がある方がいる方は、月経痛の症状が重くなる可能性が高まります。
婦人科特有の病気がある
毎月の月経痛があまりにもひどい人は、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症などが原因である可能性があるので、婦人科を受診することをおすすめします。婦人科特有の病気を治療することで、月経痛が解消され、骨盤痛が軽くなる可能性があります。
骨盤が痛む際の対処法
骨盤が痛む際は、以下の方法で対処しましょう。
<骨盤が痛む際の対処法>
- まずは骨盤の歪みをチェック
- 腰・骨盤・股関節のストレッチを行う
- 普段から正しい姿勢を心掛ける
- 医療機関を受診する
ただし、これらの対処法で痛みを軽減できるのは、消化器・泌尿器・婦人科系の病気がない場合に限ります。骨盤自体にトラブルが起こっている場合にのみ有効なので、その他の病気が疑われるのであれば、できるだけ早く専門の医療機関を受診しましょう。
まずは骨盤の歪みをチェック
骨盤が歪んでいることで痛みを感じる場合は、骨盤が右か左どちらかに歪んでいます。まずは、自宅でできるチェック方法により、歪みを確認してみましょう。
<骨盤の歪みチェック方法>
- 床に印を付けて、その上に背筋を伸ばして立つ
- 目を閉じた状態で、その場で50回足踏みする
- 目を開けて最初に立っていた場所から、どのくらい動いているのかを確認する
立っていた場所から右に動いている場合は右側の骨盤に、左に動いている場合は左側の骨盤が歪んでいる可能性があります。また、後ろに動いている場合は、後ろ側に傾いている可能性があります。
腰・骨盤・股関節のストレッチを行う
骨盤周りの関節や筋肉が硬くなっていると、股関節などの可動域が悪くなります。解消するためには、日頃から腰・骨盤・股関節のストレッチをすることが大切です。とくに大殿筋、つまりおしりの筋肉は、筋肉のなかでも大きくて強力な筋肉です。大殿筋をストレッチすると、骨盤の痛みを緩和できる可能性があるので、重点的に行うといいでしょう。
ストレッチして関節や筋肉を柔らかくすると同時に、体幹筋トレーニングを行い、腰周辺の筋肉を鍛えるのもおすすめです。
普段から正しい姿勢を心掛ける
立っているときにどちらか片方に重心をおくクセがある、座るときに決まったほうの足を組むなど、片側に負荷をかけるクセがある方は、骨盤が歪みやすいといえます。普段から正しい姿勢でいられるように意識すると、骨盤の歪みが起こりにくくなります。
正しい姿勢を心掛けるといっても、そもそも正しい姿勢がわからないという方も多いでしょう。自分自身で正しい姿勢だと思っていても、気づいていないだけで、本当は力を入れる部位が間違っている場合もあります。
整骨院では、常に正しい姿勢でいられるように指導してくれます。自分では気づいていない身体のクセを指摘してもらうことも可能なので、姿勢に自信のない方は、整骨院で指導を受けるのもおすすめです。
医療機関を受診する
骨盤の痛みには、さまざまな原因が考えられます。セルフケアでいろいろ試してみたけれど、改善しないという方は、医療機関を受診しましょう。病院で精密な検査を受けることで、原因が特定できる可能性があります。また、原因が特定できなくても、湿布薬や鎮痛剤を処方してもらえたり、症状によっては痛みを和らげる注射や点滴を打ってもらえたりするので、症状の緩和が期待できます。
浜松市の「みのり整骨院」では骨盤痛にも対応
骨盤は、普段の姿勢やクセなどで、左右・前後に歪んでしまいます。骨盤が傾くと、筋肉や関節が硬くなってしまい、痛みが生じてしまう可能性もあります。したがって、骨盤痛を予防するためには、普段の姿勢に気を付けることが大切です。
また、骨盤の痛みの原因は、骨盤の歪みだけでなく、別の病気が隠れている可能性もあります。症状によっては、すぐに医療機関を受診したほうがいいケースもあります。
骨盤に痛みを感じたら、まずは骨盤の歪みがないかをセルフチェックしてみましょう。歪みがあるようなら、ストレッチや筋肉トレーニング、骨盤体操などを行いましょう。自分自身ではなかなかケアがうまくいかない方や、正しい姿勢がわからない方は、整骨院で施術を受けることをおすすめします。
浜松市にある「みのり整骨院」では、骨盤の痛みを和らげる手技療法をはじめ、今後、骨盤や腰の痛みを再発させないための姿勢改善指導を行っています。骨盤の痛みにお悩みの方は、ぜひ一度みのり整骨院へご相談ください。