現代社会のなかには、腰痛で悩んでいる人が多く存在します。腰痛は軽いものから重いものまで、痛みは人それぞれであり、腰痛が起こる原因も多岐にわたっています。腰痛の症状がある状態では、少し動くのも億劫になってしまったり、日常生活に支障をきたしてしまったりするので、早めに症状を鎮めたいものです。
この記事では、腰痛の原因と対処法について解説していきます。腰痛にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
どうして腰痛が起こるのか?
腰痛は、なんらかの原因によって体に表れる症状のことです。腰そのものに原因があるだけでなく、複数の要因が重なって、腰痛の症状を引き起こしているケースも多くあります。多くの方が経験している腰痛ですが、その原因はさまざまです。
<腰痛の原因>
- 特異的腰痛
- 非特異的腰痛
- 女性特有の腰痛
ここからは、腰痛の具体的な原因となり得る要因について解説していきます。
特異的腰痛
原因が特定できる腰痛を「特異的腰痛」といいます。特異的腰痛の代表的な病気として、椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、骨粗しょう症などが挙げられます。これらの病気に共通していえるのが、背骨の神経を圧迫されることで痛みを感じていることです。
重症化すると脚の筋肉が衰えたり、しびれを伴ったりするので、医療機関での治療が必要です。また、腰の周辺が痛む別の病気がひそんでいる可能性があることも、覚えておきましょう。
<腰の周辺が痛む病気の例>
- 脊椎腫瘍、脊髄腫瘍
- 脊椎感染症
- 腰椎骨折、脱臼
- 尿路結石
- 解離性大動脈瘤 など
とくに、内臓系の病気や脊椎の腫瘍などが原因となっている場合は、早期発見・早期治療が重要です。
非特異的腰痛
原因を特定できない腰痛を「非特異的腰痛」といいます。腰痛の約85%はこの非特異的腰痛で、検査をしても原因がはっきりしないため、長期化するケースが多いです。ぎっくり腰も、非特異的腰痛に含まれます。
生活習慣や労働環境によって腰痛を招く
腰痛は普段の姿勢が悪かったり、重たいものを持ち上げる仕事をしていたりすることで、起こる可能性が高いです。したがって、重労働をしている方、看護・介護の仕事をしている方に多い傾向にあります。また、デスクワークなど、長時間座りっぱなしの仕事をしている方も注意が必要です。
生活習慣や労働環境によって、腰痛リスクが高まる可能性があります。適度に姿勢を変えたり、ストレスを溜めない環境づくりを心がけたりするなど、腰痛にならない工夫が必要です。
心理的要因によって腰痛を招くケースもある
慢性的に腰痛がある方のなかには、腰の痛みだけでなく、腰全体が重く、だるいといった症状の方もいるでしょう。次第に、お尻や脚までしびれるような感覚になることもあります。
長期間腰痛に悩まされていると、痛みに対して過剰に反応し、不安が増してしまうかもしれません。そうなると、自律神経のバランスが乱れてしまい、血行不良や筋肉の緊張を招く可能性もあるのです。結果的に、再び腰痛を引き起こすという悪循環を起こすリスクが高まります。
女性特有の腰痛
女性のなかには「生理痛は腹痛よりも腰痛がつらい」という方も多いです。また、妊娠中の大きなお腹を支えるために反り腰となってしまい、出産後もなかなか姿勢が戻らず、腰痛の原因になる可能性があります。育児や家事に追われ、ストレスを感じることで、腰痛が慢性化する方も多いです。
腰痛になった場合の対処法
腰が痛いと感じたら、まずは腰痛の原因が重い病気ではないかを確認してみることをおすすめします。激しい痛みやしびれを伴う場合は、早めに医療機関を受診し、医師の診察を受けましょう。
痛みの度合いによっては整骨院に通ったり、自宅でのセルフケアをしたりすることで、症状を改善できる可能性があります。自分の腰痛はどのように対処したらいいのかを知るためにも、ぜひ確認してみてください。
医療機関を受診する
以下の症状がある場合は、医療機関を受診しましょう。
【医療機関を受診する必要がある腰痛の症状】
チェック |
症状 |
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我慢できないほどの激しい痛みがある |
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時間が経過するにつれて悪化している |
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下肢にしびれがあり、力が入らない |
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発熱がある |
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腰以外の部位にも痛みを感じる |
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腫れている |
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腰が痛くて放尿できない |
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湿布などで様子をみているが1ヶ月以上経っても症状が軽くならない |
腰痛は身近にある症状なので、腰が痛むくらい大丈夫と考えがちです。しかし、重篤な病気が隠れているケースもあるので、少しでもおかしいと感じたら、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
整骨院などに行く
整骨院では、国家資格を保有した柔道整復師が手技療法を用いて、痛みに対してダイレクトにアプローチしてくれます。その人の症状に合った施術を行ってくれるので、マッサージや電気療法を受けることで、症状が改善するケースも多いです。夜遅くまで営業しているところもあり、待ち時間も少ないため、医療機関よりも通いやすいというメリットもあります。
市販薬などでセルフケアを行う
手軽に痛みを抑えたいのであれば、市販の消炎鎮痛薬を活用するといいでしょう。湿布や塗り薬といった外用薬をはじめ、痛み止めなどの内服薬も市販されています。軽い腰痛であれば、市販薬などを使ったセルフケアで症状が改善する可能性があります。
正しい湿布薬の使い方
湿布薬は、症状に合わせて正しく使わなければ、効果を引き出せません。また、使い方を間違えると、新たな皮膚トラブルを招く可能性もあります。
<湿布薬を使う際の注意点>
- 急性の腰痛には冷湿布、慢性の腰痛には温湿布を使う
- 温湿布をはがした直後は入浴しない(入浴1時間前にははがしておく)
- 肌が弱い方は湿布を貼ったまま寝ない
腰痛を予防するには
生活習慣や労働環境が原因で腰痛になるリスクのある方は、痛みに発展する前に予防することが可能です。腰に負担がかからないよう、日頃から気を付けることで、腰痛になりにくい体をつくれます。
<腰痛の予防法>
- 背骨のS字カーブを意識して、よい姿勢を保つ
- 中腰や前かがみなどの姿勢をなるべくとらない
- 同じ姿勢になってしまうときは、30分に1回はストレッチを行う
- 腰の柔軟性を高め、筋肉を強化するためにストレッチや筋トレを行う
- ぬるめのお風呂に浸かり、血行を促進する
- ウォーキングやヨガなどで適度に運動する
腰痛でお困りの方は浜松市の「みのり整骨院」
痛み自体は大したことないものでも、慢性的に続くと、日常生活に支障をきたすほどつらい腰痛に感じられるでしょう。なんとかしたいと思っても、なかなか病院へ通えない方も多いかもしれません。
腰痛の対処法としては、医療機関への受診や市販薬でのセルフケアを紹介しましたが、整骨院への来院もおすすめです。浜松市にある「みのり整骨院」では、症状だけでなく、その日の患者様の体調に合わせて施術を行います。
「整骨院での施術は痛い」というイメージがあるかもしれませんが、みのり整骨院の施術は、痛みの強い治療を一切行っていません。心地よい刺激で症状を緩和できるよう、力加減や押さえる部位を調整しています。経験と技術のある柔道整復師が、細心の注意を払って施術を行っています。つらい腰痛にお悩みの方は、ぜひ一度当院へご相談ください。