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交通事故で打撲を負った場合の対処法

交通事故 打撲

交通事故に巻き込まれた場合に多く見られるケガがむち打ち症ですが、事故の衝撃にともなって打撲するケースも珍しくありません。

ただし、打撲は軽症というイメージから、病院を受診せずに、治るまで痛みを我慢されている方も多いようです。こちらの記事では、交通事故で打撲を負った場合の対処法について詳しく解説しています。

交通事故にともなう打撲について

打撲は「打ち身」とも呼ばれる外傷(ケガ)の一種です。その名のとおり、身体をどこかにぶつけることで、皮下組織や筋肉、骨などを損傷するのが特徴です。

骨や筋肉に損傷を負った場合、とくに挫傷と呼んでいます。交通事故にともなって打撲を負いやすい場所としては、以下の例が挙げられます。

  • 手足
  • 首や背中

それぞれについて簡単にご紹介します。

手足の打撲

交通事故にともなって、打撲が多く見られる場所のひとつが手足です。自転車をこいでいるときや、バイクを運転しているときに接触事故に巻き込まれ、転倒するなどした場合に、手足の打撲を起こしやすくなります。

また、自動車を運転しているときに急ブレーキを踏むなどして、ダッシュボードやハンドルに手を打ち付けることも珍しくありません。手足を打撲した場合、患部に腫れや赤み、ズキズキとした痛みなどが起こります。

胸部の打撲

交通事故にともなって打撲を負いやすい場所としては、胸部も挙げられます。自動車事故の際に急ブレーキを踏み、飛び出してきたエアバッグに胸をぶつけるなどして、打撲を負うことがあります。場合によっては胸骨や肋骨を折るケースも見られるため、注意が必要です。

頭部の打撲

頭部の打撲も、交通事故にともなって多く見られるケガのひとつです。自動車の運転手はもちろんのこと、助手席や後部座席に座っている方が、急ブレーキによってダッシュボードや前の座席に頭をぶつけ、打撲を負うことがあります。

頭部を打撲した場合にも腫れ(たんこぶ)や痛み、患部の赤みなどが見られますが、場合によっては吐き気やめまい、意識障害などが見られる可能性もあるため注意が必要です。

頚背部の打撲

交通事故にともなって打撲を負いやすい場所としては、頚背部(首や背中)も挙げられます。急ブレーキの反動でシートに首や背中を打ち付けるなどすると、首や背中に腫れや痛みを生じることがあります。

とくに首の場合、最初は打撲の痛みだけであったのに、後になってから吐き気やめまい、手のしびれといった症状が出てくることもあるため、気をつけなければなりません。

交通事故で打撲を負った場合の対処法

交通事故にともなって打撲を負った場合、次のように対処することが重要です。適切な対処を怠った場合、慰謝料を受け取れなくなる可能性もあるため注意しましょう。

  • 警察に連絡する
  • 加害者の免許証を提示してもらう
  • 相手方の保険会社に連絡する
  • 医療機関を受診する

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

警察に連絡する

交通事故で打撲を負った場合、警察に連絡することが第一です。事故の大小を問わず、警察に連絡することは、法律で定められた義務です。

また、軽微な事故だからといって自己判断で相手方と和解した場合、後になってからなんらかの症状が出たとしても、慰謝料を受け取れなくなる可能性もあるため、注意が必要です。

加害者の免許証を提示してもらう

警察への連絡を済ませたら、加害者の免許証を提示してもらい、車両ナンバーや連絡先などを控えておきましょう。相手方の同意を得て、スマホで撮影してもよいでしょう。

相手方の保険会社に連絡する

交通事故で打撲を負ったら、相手方の保険会社に連絡することも忘れないようにしましょう。自動車保険に加入しているようであれば、担当の方に相手方とのやり取りを代行してもらうことも可能です。

医療機関を受診する

警察の現場検証が終わり、相手方との情報交換を終えたら、医療機関を受診することが重要です。打撲の場合であっても、治療が必要となれば、慰謝料を受け取れる可能性があります。

交通事故の打撲でも慰謝料が受け取れる?

交通事故に巻き込まれたとしても、打撲程度で慰謝料は受け取れないと思っていませんか?ここでは、交通事故にともなう打撲で慰謝料が支払われる理由や、受け取れる金額の目安などをご紹介しています。

  • 交通事故の打撲で慰謝料が支払われる理由
  • 交通事故にともなう打撲で受け取れる慰謝料の目安

上記2点について見ていきましょう。

交通事故の打撲で慰謝料が支払われる理由

交通事故の打撲で慰謝料が支払われる理由は、慰謝料の性質に依拠します。慰謝料は、ケガの治療そのものに対して支払われるのではありません。ケガによる身体的苦痛や、治療にともなう精神的苦痛を慰謝するために支払われるのです。

そのため、仮に打撲であっても痛みによる身体的苦痛がある場合や、病院に通わなければならない精神的苦痛が存在するのであれば、当然ながら慰謝料の対象となるのです。

交通事故にともなう打撲で受け取れる慰謝料の目安

交通事故にともなう打撲に対して支払われる慰謝料には、いくつかの種類があるのですが、ここでは代表的な2つの算定基準による慰謝料の目安を紹介します。

 

自賠責基準

弁護士基準

通院1週間・通院日数2日の場合

17,200円

44,333円

通院2週間・通院日数5日の場合

43,000円

88,667円

通院1ヶ月・通院日数10日の場合

86,000円

190,000円

こちらで紹介している慰謝料の目安は、被害者側の過失がゼロの場合となっています。また、加害者側の任意保険から慰謝料が支払われることもありますが、その場合は自賠責基準と同程度か、やや高い程度が目安です。

このように、交通事故にともなう打撲を治療するために、1週間の間に2回通院しただけであっても、最低17,200円は支払われることとなります。そのため、たかが打撲と軽視せず、交通事故の後は医療機関を受診しておくことが重要です。

交通事故で打撲を負った場合の応急処置

交通事故で打撲を負ったものの、すぐには病院に行けない場合、応急的に「RICE処置」をおこなうとよいでしょう。RICE処置は、以下の英語の頭文字から取られた処置法です。

  • Rest(安静)
  • Ice(冷却)
  • Compression(圧迫)
  • Elevation(挙上)


それぞれについて簡単にご紹介します。

Rest(安静)

交通事故にともなって打撲を負った場合、まずは安全な場所へと移動して、安静にするのが一番です。痛みがあるのに動き回っていては、治るものも治らなくなってしまいます。

Ice(冷却)

打撲部位にズキズキとした痛みがある場合、患部を一時的に冷却しましょう。近くにコンビニなどがあれば、ロックアイスを買ってビニール袋に入れるなどするとよいでしょう。ない場合は、自販機で冷たい飲み物を買い、患部にあてがうだけでも少しは痛みが緩和できます。

Compression(圧迫)

アイシングをおこなったら、患部を圧迫することで、痛みを緩和することが期待できます。弾性包帯やテーピングなどがあればベストですが、なければタオルなどで患部をきつく縛るとよいでしょう。

Elevation(挙上)

患部の圧迫を終えたら、心臓より高い位置に患部を固定しましょう。心臓より高くすることで、血液の流入量を減らし、炎症の拡大を予防することが期待できます。

まとめ

交通事故にともなう打撲は、軽微なことも少なくありません。その場合、「これぐらいで済んでよかった」と医療機関の受診を怠るケースも珍しくありません。

しかし、交通事故の場合は後から症状が出てくることが多いため、必ず医療機関を受診しておくようにしましょう。判断に困る場合は、静岡県浜松市にあるみのり整骨院までご相談ください。

みのり整骨院では、通常のケガの施術はもちろんのこと、交通事故治療の徹底サポートをおこなっています。事故後の示談や過失割合に関するアドバイスもおこなっていますので、何でもお気軽にみのり整骨院までご相談ください。